50歳からのストラグル

もう結構年を重ねたなー、って言いながら、行政書士試験2024、TOEICなどなど頑張ります。くしゃエロ族の末裔です。

津軽弁と裁判 津軽弁は裁判官に伝わるか?

おもしろい新聞記事を見つけました(読売新聞 青森版)。
今年から裁判員制度が始まりますが、それに伴って4月から警察の取り調べが妥当だったかを裁判で証明するために、取調べの一部録画が導入されるそうです。で、記事によると問題となっているのが「津軽弁」。
真意を正確に伝えるため、容疑者らの言葉を引用するケースでは供述調書にそのまま記載して読み上げる方針ですが、転勤族の裁判官が理解できないことが予想されている…とのこと。
例:
じぇんこ出せ → 金を出せ
うでもいでまるど → 腕をもいでしまうぞ
動けばまいね → 動いたら駄目
津軽弁は固有の単語があるので、それについては言い換えればいいのでしょうが、ニュアンスが伝わるかどうかの問題は大きいですね。
記事にも例文として
「わ、頭さきて、石で3回殴ってまったじゃあ」

「私は、頭にきて、石で3回殴ってしまったのです」
というのがあげられていましたが、標準語にしたら「リアリティーに欠ける」として、警察官が頭を悩ませていると伝えています。確かに、津軽弁の供述だと、石で3回殴ったことに対して、それほど深刻さや反省が感じられません。聞いているほうも「殴ってしまったんだよね」「そうかー、しょうがねーなあ、それは」みたいな感じになりますからね。かわいい失態のようなニュアンスかと。
記事では、供述をとる段階で意味が通じないと判断した場合の臨機応変な対応が取調官に求められるとしていますが、いろいろと大変ですね。