50歳からのストラグル

もう結構年を重ねたなー、って言いながら、行政書士試験2024、TOEICなどなど頑張ります。くしゃエロ族の末裔です。

アマプラ映画【君が生きた証】急に視点の変わる映画だな!

 

やり手の広告宣伝マンのサムは大きな契約をまとめ、祝杯をあげようと大学生の息子ジョシュを強引に呼び出した。ところがテレビに映し出されたのはジョシュが通う大学で起きた銃乱射事件の速報ニュース。ジョシュは帰らぬ人になってしまったのだ。
その2年後。会社を辞めてからは荒んだボート暮らしを送るサムを、別れた妻が訪ねてくる。「あの子の音楽好きはあなた譲りだから」と渡されたのは、生前にジョシュが書き溜めていた自作曲の歌詞とデモCD。曲を聴いたサムは、ジョシュが何を思い、何を感じて暮らしていたのかをまったく知らなかった自分に気づく。ジョシュが遺したギターでジョシュの曲を爪弾くようになり、場末のライブバーの飛び入りステージに参加する。酔客の喧騒の中、サムの演奏に魅了されたのはロック青年のクエンティンだった。「あの曲はもっと多くの人に聴かせるべきだ」と力説する情熱に押し切られ、親子ほど年の違うクエンティンと“ラダーレス”というバンドを組むことに。
次第に人気を集めていくが、実はサムには喝采を浴びることができない理由があった……。

 

大学銃乱射事件ってニュースでたまに耳にするけれど、銃社会アメリカの悲劇よね。そして、その事件によって息子を亡くしてしまう主人公はつらい。つらすぎる。

息子を亡くしてからアルコールに溺れるサム。そんな飲まなきゃいいのに、と思うけれど、いざ自分だったら、どうなっちゃうんだろう。たぶん、なんにもしないだろうな。なんにもできないというのが正しいか。そもそも身体を動かす気力がなくなって、四六時中布団にくるまっていると思う。

だって、大切な人を失うって相当大きなダメージで、それがさらに自分より年下の、血の通った子どもだったりしたら、、、。

サムはそんな失意の中、息子の曲をライブステージで弾くようになり、それに魅了される若者が現れ、そして、バンドを組むようになり、と息子の作った曲とともに生きるようになるんです。

息子はいないけれど、息子の思い出とともに生きる、それが正解の行動だよね、と思わずにはいられません。息子の曲を弾いている限り、サムは息子と一緒にいられると思えるんだから。

 

で、、、ある時から、この映画は物語の視点が変わるんです。それは、私の大好きな大傑作小説「その女アレックス」における第2章以降のように、ガラリと変わる。

主人公サムに対する感情がガラリと変わります。

それはまたどうしようもない、やるせない感情に変わります。いや、息子を失ったやるせなさは一緒です。しかし、残された親はどうしたらいいのかと暗澹たる気持ちになります。

ここからは映画を見て是非とも味わってください。

音楽を背景にした映画なので、作中で流れる曲が素晴らしく、音楽っていいなあーとしみじみ思えます。ラストの曲が一番心に染みてきます! 染みてくるだけに、このあとのサムの人生を案じてしまいますね。