美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰と謳われたグランド・ブダペスト・ホテル。その宿泊客のお目当ては“伝説のコンシェルジュ”グスタブ・Hだ。彼の究極のおもてなしは高齢マダムの夜のお相手までこなす徹底したプロの仕事ぶり。
ある日、彼の長年のお得意様、マダムDが殺される事件が発生し、遺言で高価な絵画がグスタブに贈られたことから容疑者として追われることに。愛弟子のベルボーイ・ゼロの協力のもとコンシェルジュの秘密結社のネットワークを駆使してヨーロッパ大陸を逃避行しながら真犯人を探すグスタヴ。
殺人事件の真相は解明できるのか!?
引用:20世紀スタジオ公式サイトより
今回、私のアマプラ・マイアイテムの中からチョイスしたのが、この「グランド・ブタペスト・ホテル」。
またまた私の大好きな「90分程度のちょうどいい映画」です。
内容はあらすじの通りなんですが、
- 紙芝居を見ているようなサクサク感満載のテンポ
- カラフルでキレイな色合い
- 構図が直角、直線、と整っている配置
が個人的にはヒット。
ただ、殺人事件の解明ってことで、私の大好きな本格推理、大どんでん返しを期待しながら見たのですが、そこは違いましたねー。
この映画は単純に「映画を見ている間の居心地の良さ」を体験するための映画だと感じました。
映画って、見終わった後に、
「明日から頑張ろう」とか
「俺もアメリカ行って◯◯したい」とか
「将来は主人公のように◯◯になりたいな」というように、
現実世界への糧を得られる映画が多いと思うんですよ。たとえ、ヒーローものだったり、アクション映画であっても。
でも、この映画を見ると、「いいじゃん、そういうの。まあ、まず映画を楽しみましょうよ」って投げかけられてる気持ちになります。
主人公は、伝説のコンシェルジュ グスタブ・Hと愛弟子のベルボーイ ゼロのふたり。このふたりがとっても魅力的なキャラクターで、見ていて小気味よくて好きです。
場面がめまぐるしく変わっていって、個性的なキャラクター(豪華キャスト!)もどんどん登場してきて、この映画を見ていることそのものが至福のときになります。純粋に、映画を見ることを楽しんでいる自分がいる、というか。
楽しんで、楽しんで、最後に「あー、楽しかった!」って言って終わる映画なんですよ、この映画は。
映画鑑賞用の映画、といえばいいのでしょうか。だから、たぶん、3ヶ月ぐらいすれば、また見たいなー、と思いたくなる映画だと思います。オススメです!
ちなみに、途中で「水曜日のダウンタウン」で使われている曲が流れます(笑
ホテルが舞台なので、こんなキーホルダーが欲しくなりました。