難民問題、テロ事件、差別の歴史……。
世界は混沌としていて、人生はほろ苦い。
だけどパリのおじさんは、今日も空を見上げる。
軽くて、深くて、愛おしい、おじさんインタビュー&スケッチ集
引用:柏書房ホームページ
類は友を呼ぶ、であります。
おじさんはおじさんを呼ぶのです(笑
この本を手に取った理由は、「自分がおじさんだから」。
おじさんってちょっと弱い存在じゃないですか? 上の世代からも下の世代からも突かれ、健康面の衰えも始まり、次第に死を意識し始め、人生の短さを嘆き始め、って書いてて涙が出そうになりますね(笑
そんな弱いおじさんたちでも、話をしてみると楽しいんです。そしてそのバックグラウンドを知ると、考え方を聞くと、感動することが多い。
同じおじさんなのに、すごいぜ。。。
この「おじさんアハ体験」と勝手に命名した驚きの体験や知見を得ることは、私の密かな楽しみ、いや、趣味なんであります。
世界中のおじさんと飲みたい
てことで、近頃行政書士やらTOEICやら、やりたいことが多くなりましたが、もうひとつ夢が増えました。それは、、、
世界中のおじさんと飲みながら話をしたい!
日本だけにおさまらず、パリでも、ニューヨークでも、バルセロナでも、世界中のおじさんと現地で飲んでみたい(だから英語頑張らねばの)。
そして、「同じおじさんなのに、すごいぜ。。。」とつぶやきたい。
そんな夢を抱えながら、本屋さんの店内をぶらぶらしていたら、目に飛び込んできたのが、この本ってわけです。
この本なら、日本にいながら、パリのおじさんと会うことができる!
やっぱりおじさんは面白い
まあ、おじさんといっても年齢層は様々なのですが、パリには多種多様なおじさんがいて、多種多様な逸話を抱えていて、それぞれに名言をもっているんだなーと感動します。
「愛においても、料理においても、早いことはよくない」って出てくるんですけど、いいですねー。
この本を読むと、ますます世界中のおじさんと飲みたくなります!
この本は、
- おしゃれなおじさん
- アートなおじさん
- おいしいおじさん
- あそぶおじさん
- 働くおじさん
- いまを生きるおじさん
の6章だてとなっておりますが、その中で、6章「いまを生きるおじさん」に出てくるロベール・フランクさんの話だけでも是非に読んでほしいです。
彼の人生が重い。重すぎる。こんな人生ってあるんだろうか?
彼のバックグランドとして出てくるのは、戦争、ユダヤ人、宗教、家族というもの。たいていの日本人には理解が難しいカテゴリですが、それらに翻弄される彼の気持ちは痛いほどに伝わります。鈍色の空のような不安と身動きの取れない閉塞感の果てにたどりついた彼の心境は、私にはすんなりとは飲み込めないけれど。
そんな話のタイトルは「人は変わることができる。変わらなければいけない」。
ロベールさんの話とたどり着いた境地をあなたはどう感じるのでしょうか?
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