外科医けいゆうとして、ブログ累計1000万PV超、twitterフォロワー10万人超のフォロワーを持つ著者が、医学5000年の歴史、人が病気になるしくみ、人体の驚異のメカニズム、薬やワクチンの発見をめぐるエピソード、人類を脅かす病との戦い、古代から凄まじい進歩を遂げた手術の歴史などを紹介する一冊!
引用:ダイヤモンド社:https://www.diamond.co.jp/book/9784478118016.html
50歳になると、いろいろ身体にガタが来るぞ、、、
周りのおじさんたちに、ここ数年、そう言われてきました。
そして今年。リアルで50歳になったら、ほんとだな、と実感しております。
- 肩が動かない(五十肩)
- 身体の可動域が狭くなった
- 階段で息切れする
- 老眼のせいで文字を読みたくない
- 痩せれない
- アルコールが次の日まで確実に残る
- 原因分からず体調不良になる
これらが一気にきました。一気に、というところが恐怖です。
思わず誰かに語りたくなる医学の知識
さて、この本の話。
医学系の本は、上段にも書きましたが、自分の身体がどんどんへたり始めているせいか、いろいろ手に取って読むようになりました。その中でも、この本はピカイチに
「へー!」と感嘆せずにはいられない本でした!
例えば、こんな疑問持ったことないですか?
- 手術して、なぜ体内にガーゼを忘れちゃうの?
- 手術のときにお医者さんに「ついでにお腹の脂肪とってくださいよ」って言える?
- リンガーハットのリンガーってなによ?
- なぜ、がんをキャンサーというのか?
これらの疑問は本書を読むと、即座に解決します! そして、あなたは医学の話にどんどん引き込まれ、すぐに誰かにこの本の内容を伝えたくなることでしょう。
あなたの体の謎に迫る知的冒険
この本は、
第1章「あなたの体のひみつ」
第2章「画期的な薬、精巧な人体」
第3章「驚くべき外科医たち」
第4章「すごい手術」
第5章「人体を脅かすもの」
の5章で構成されており、いかに人類がこれまで懸命に研究を重ね、知恵を絞り、世界中の様々な知見を集めて、医学を進歩させたのかが事例をもとに紹介されていきます。
私がぐぐぐっと特にのめり込んだのは第2章と第3章。
昔はレントゲンもなく、細菌という考えもなく、手術も失敗する可能性が高く、と今から考えればとんでもない状況だったのですが、その暗中模索に匹敵するような状況の中で、いかにして人類は病気と戦ってきたのか、ということが紹介されています。
例えば、Aという事象が発生し、それに対処しようとしたらBという副作用があり、その副作用に注目すると、Cという症例に好反応だった、ということ。
発生した事実に仮説をぶつけ、なんとか人体に活かせないか、というこれまでの先人たちの実験と検証の積み重ねは、まさに叡智と言っていいでしょう。
先人たちに感謝の気持ちしかありません。
正月休みに、気楽に、医学に関する知的冒険の旅に出かけてみませんか? ぜひおすすめします!
ちなみに「くしゃエロ族」については触れられていません(笑