クリスマス終わると一気に正月ですね。今年の正月休みは6連休の方が多いのではないでしょうか? 短い休みですが、本を読んだり、映画を見たり、でリフレッシュするのもいいですね。
今回ご紹介するのは、こちらの映画。
最近90分程度でアマプラで見れるミステリ映画を探しているのですが、この映画はまさしくそんな映画です! サクッと見れるオススメ作品です!
飛行機に乗り遅れ、自ら設計した空港で立ち往生してしまった建築家の男性。見知らぬ若い女性に声を掛けられた彼は、殺人や犯罪にまつわる奇妙な話を聞かされる。その話は、やがて建築家自身の秘密を暴き出していく。
引用:映画.com ロスト・ボディ~消失~作品情報紹介ページより
序盤に、主人公が乗っている空港行きのタクシーに、見知らぬ若い女性が一緒に乗ることになるんですけどね、、、。
「いやいや、乗せるなよ」。
なんで乗せちゃうのかね? 映画の主人公ってやつは(笑。
案の定、その後の主人公はろくなことがありません。二人の会話を聞いていると、「不快感」しかない。それがずーっと続くんです。「だから言ったじゃん」と思わずにはいられません。
それでも、二人の会話に引き込まれていくんですけどね。
舞台はほぼ空港で、二人の会話をベースに、現在と過去のシーンが交錯していきます。
この映画全体のゴールとなっているのは、言葉にすれば「完璧である」ということ。劇中にも、サン・テグジュペリ(フランスの作家。星の王子さまで有名ですね)の次の名言が出てきます。
Perfection is achieved, not when there is nothing more to add, but when there is nothing left to take away.
「完璧とは何も足せない状態ではなく、何も削れない状態のことだ」
引用:サン・テグジュペリ
この世の中に「完璧」である人間はいないと思いますが、誰しもが「完璧」であることを望みます。それは自分が不確かな存在であることがわかればわかるほどに。
ちなみに、この映画は、スペイン・ドイツ・フランスの共同製作で、スペイン語の原題は「Cosmetica del enemigo」。直訳すれば「敵の化粧品」でなんのこっちゃなのですが、英語原題は「A PERFECT ENEMY」で「完璧な敵」。ここにも完璧が出てきます。
中盤から加速度的にストーリー展開に勢いが増し、主人公に関する秘密が疾風怒濤の勢いで見るものに襲いかかってきます。
でも、そのストーリー展開にあなたは「既視感」を抱く。そして、
「はいはい、よくあるパターンね。」
と思うはず。こうなるだろう、とエンディングを予想するはず。
でも、その予想は「完璧」に裏切られます。
英語原題に見られる「完璧な敵」とはいったい誰のことなのか。その「完璧な敵」と相まみえた時、主人公はどういう行動にでるのか。
このエンディングであなたは何を思うでしょうか?
お正月休みに、ぜひお楽しみください!!
全く関係ないですが、空港が主な舞台のこの映画を見ていたら、海外旅行に行きたくなりました(笑