1979年、テキサス。女優のマキシーンとそのマネージャーで敏腕プロデューサーのウェイン、ブロンド女優のボビー・リンとベトナム帰還兵で俳優のジャクソン、そして自主映画監督の学生RJと、その彼女で録音担当の学生ロレインの3組のカップルは、映画撮影のために借りた田舎の農場へ向かう。
彼らが撮影する映画のタイトルは「農場の娘たち」。この映画でドル箱を狙う――。6人の野心はむきだしだ。
そんな彼らを農場で待ち受けたのは、みすぼらしい老人のハワードだった。彼らを宿泊場所として提供した納屋へ案内する。一方、マキシーンは、母屋の窓ガラスからこちらを見つめるハワードの妻である老婆パールと目があってしまう……。
そう、3組のカップルが踏み入れたのは、史上最高齢の殺人夫婦が棲む家だった――
引用:映画「X エックス」公式サイト より
行政書士合格に向けて勉強中です!勉強の合間の楽しみは読書か映画!
てことで、またまた私の大好きな「90分程度のちょうどいい映画」をアマゾンプライムビデオにて鑑賞(=105分)。
原題は「X」ですね。X factorで使われる「未知の」という意味合いでしょうか。
なぜにホラー映画にエロスはつきものなのか?
まだ私がガラスの10代だったころ、友達と家でポテチを食べながら、映画を見るのが楽しかったですね。まさにカウチポテト!
当時は、レンタルビデオ店という業態が流行りだしたころで、映画館で見ることができず見逃していた映画をよく漁っていました。
友達と映画を見る時は、映画館で見た映画を再び見るのも楽しかったのですが、
「まだ誰の目も見ていない隠れた傑作映画をいかに見つけ出すか」
ということに重点が置かれていました。
ジャンルはコメディだったり、冒険ものだったり、ホラーが多かったですね。ホラー映画といえば、
なんてのを友達とキャーキャー言いながら見ていましたが、今でも思い出されるのは、ガラスの10代という多感な時期に、友達と見てしまう「ホラー映画序盤に必ず出てくるエロスなシーン」。。。
家族とも友達とも見る時に、困ってしまうあのエロシーン。なんで必ず入れてくるんでしょうね?
私の仮説は・・・
”死”が満載の殺戮シーンを際立たせるために、それとは真逆の”生”の謳歌ともう言うべきエロシーンを入れた!
です。
殺人鬼の老婆のことばかり考えちゃうぜ
さて、映画本編。
映画撮影のためにやってきた主人公たちですが、その映画ってエロ映画なんですよ。なので、エロ映画撮影シーンがあります。ダイレクトにエロスなシーンです(笑。
その撮影場所として納屋や家を借りるのですが、その貸主である老夫婦が殺人狂なんです。まあ、ありがちだよね? と思うかもしれませんが、途中からあたなは絶対こう思うはずです。
なんだか異様な映画を見ているのかもしれないぞ。。。
と。
映画を見る居心地の悪さはないんですが、違和感と気持ち悪さと苦しさと悲しさと怖さといった感情がぐるんぐるん回ってきます。
- テレビで説教をする男性の存在
- 特殊メイクとわからせてる?老夫婦の顔
- 圧倒的な老婆「パール」の存在感
といった違和感は、映画を見終わると「なるほどね」と解決の光を見せますが、唯一、老婆「パール」だけはそうはいかない。
この映画で主人公は、若い女性「マキシーン」なんですが、見ている人は主人公そっちのけで老婆「パール」のことをずーっと考えちゃうはず。
ほんと、いろいろ考えちゃう。
もう笑っちゃうくらい。
もう泣いちゃうくらい。
ちらつくのは、あまり見たくない、触れたくない「老人と性」。
はあ、とため息をついて、ふとネット検索してみると
老婆の過去を描いた「パール Pearl」って続編あるんだ!
って知ってびっくりしますw
全3部作だそうです。
怪しさ満点、異質な老婆のパールが気になりましたら、ぜひこの映画をご覧あれ。
ちなみに、この映画の配給会社は「A24」(エー・トゥエンティーフォー)といって、他のスタジオでは到底観られなさそうな「トガッていて面白い」作品がずらりと揃いしている配給会社です。
ミッドサマーやムーンライトの配給会社ですね。
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