50歳からのストラグル

もう結構年を重ねたなー、って言いながら、行政書士試験2024、TOEICなどなど頑張ります。くしゃエロ族の末裔です。

読書【さみしい夜にはペンを持て】孤独は最高のご褒美、と言えるよう自分と向き合いたい。日記3日坊主マンのわたしは思う。

『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「自分を好きになる」書き方の寓話。

うみのなか中学校に通うタコジローは、学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローはその日から、どんどん変わっていく…

引用:ポプラ社 公式ホームページ より

書くことで変わるタコジロー

物語は、うみのなか中学校に通うタコジローの様子からスタートします。

  • タコである自分が嫌い
  • 学校でいじられる
  • 友達と呼べる人がいない
  • 居場所がない

こんな感じのタコジローは、ついに学校に行かずに、公園でズル休み。

そこで不思議なヤドカリおじさんと出会い、対話を重ねるようになります。

 

ヤドカリじいさんは、「自分と向き合うこと」の大切さを説き、「自分」という名のダンジョンを冒険するために、「考えること」と「書くこと」の大切さを話します。そして、ヤドカリじいさんとの約束で、タコジローは日記を書くことになります。

 

日記を書いているうちに、変わっていくタコジロー。そんなタコジローの変化とともに、周囲の動きも変化していき、最後には、、、。

日記を3日坊主で終わらせないために

読後、日記を書こう! と思いたくなるこの本ですが、本質としては、「日記推奨本」ではなく、「自分と向き合う」ことの一つの手段として「書くこと」をおすすめしています。ただ、一番身近な「書くこと」の継続って「日記」ですもんね。

 

では、日記に関する質問を2つばかりしてみましょう。どちらも「日記経験者あるある」だと思うのですが(笑。

 

日記を長い間継続したことがありますか?

 

日記に嘘偽りなく自分の気持ちを書いていますか?

 

どちらも私は「NO」(笑。

 

上記2つの解決方法がこの本には記載されていますので、ぜひご一読を。

 

ネガティブワードを書くときは過去形に

日記を書くTipsの一つとして、本に記載されていることを紹介します。

ネガティブなことを書くときは、「過去形」にすればいい、とありました。

 

例 ◯◯くんなんて大嫌い! 

→ ◯◯くんなんて大嫌い、と思った。

 

過去形にすることで、気持ちと距離を作る、ということです。この過去形にすることで距離を作る、というのは英語の考え方に似ていますね。

 

例えば、仮定法。

現実的にはありえないことについて「もし~したら・・・だろうに」というときは、

If +主語+一般動詞の過去形~、主語+could(would)+動詞の原形 にします。

例 If I knew it , I would help you.

もし知っていたら、あなたを助けただろうに。

 

この文章は現実ではなく、ある意味「妄想」の世界と言ってもいい。妄想する時って、今の現実とかけ離れたこと、実現可能性の低いことを妄想しますよね?

ああ、石油王だったらなー!

って。

つまり、仮定法とは、妄想の世界であり、現実の否定なのです。

現実を否定するためにどうする? → 過去形にして距離を離そう!

ってことで、過去形にして現実との距離を出し、実現可能性の低さを表します。

 

英語の話はここまでにして、、、

「嫌なことを書くときは過去形にする」というように、表現の巧みさを知ることで、自分の気持をうまく書くことができるようになるんですね。

 

自分自身と向き合うために

孤独の時間はご褒美だ、という言葉を最近聞きました。

孤独は自分について考える重要な時間だ、と。

自分について考えるための方策のひとつが「書くこと」であります。

「書くこと」は「消すこと」もでき、自由に思いの丈を表現できるのです。

ここが「話すこと」との大きな違いですね。

話したら、消せない。

 

書くことの一つである「日記」。

継続することも大事です。毎日、継続して日記を書く、つまり、継続して毎日「自分」という名のダンジョンを冒険してみるのです。

そうすれば、最終的に「日記の中にもう一人の自分が生まれる」のです。

 

自分という名のダンジョンのラスボスは、自分自身なのです。

そのラスボスを自分は好きになっていく

自分しか知らない本当の自分を好きになっていく。

彼は必ず日記の中にいるのです。

ページをめくれば、彼に会える。

素敵な自分に会えるのです。



さて、タイトル「さみしい夜にはペンを持て」ですが、ここに込められた作者の思いはなんでしょうか?

優しい感じのストーリー、カラフルでポップな装丁なのに、「命令形のタイトル」なんですよね。

「さみしい夜にはペンを持とう」ではなく、「ペンを持て」なんですよ。

ここに作者の強いメッセージがあると思うのです。

 

さみしい? なら自分と向き合おうぜ! 日記書こうぜ!

 

ってね。

 

作者の古賀史健さんの本は、名著「嫌われる勇気」と「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」を読んでいましたので、これで3冊目。

 

全てにおいて、心を動かされる本ばかりでした。絶賛おすすめです!

310goto.net

 

 

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