50歳からのストラグル

もう結構年を重ねたなー、って言いながら、行政書士試験2024、TOEICなどなど頑張ります。くしゃエロ族の末裔です。

読書【スティーブ・ジョブズ自伝】the Rashomon effect 羅生門効果?

ジョブズの自伝が村上春樹1Q84を上回るペースで100万部を売り上げた、と聞いた。
自分のまわりでも買っている人は多いし、当然のように、自分の手元にもある。

日本版の1巻、2巻と勢いで英語版も買った。なんとか日本版と対比して読んでみたい。
それにしても、届いてからすぐに手を付けられなかった。なんだかページをめくるのがもったいないような、ページをめくっちゃうと、もう本当にさようなら、みたいな感覚になりそうで、怖くて読めなかった。


ということで、今日になって、ようやくまえがきだけ読んだ。
まえがきだけでも非常に興味深い。いやあ、やばいやばい。引き込まれる。
そうして、まえがきを読んだあとに、妹の弔辞をネット上で発見し読んでみた。これもやばい。
血を分けた兄の死(1)〜(4)
努力を恥じない、ってところがいい。妹の語りが胸にしみる。


ところで、ジョブズ自伝のまえがきを読んで、気になった言葉が出てきた。
羅生門効果」である。
ためしに英語版の該当ページを見たら、これまた「the Rashomon effect」と書いてある。
なんだろうね、これ。

調べてみたら、英語版Wiki(日本語版に無かった)では、

The Rashomon effect is the effect of the subjectivity of perception on recollection, by which observers of an event are able to produce substantially different but equally plausible accounts of it.

引用:Rashomon Effect (21 November 2023, at 23:06 (UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Plagiarism
とのこと。つまるところ、同一の事象であっても、それは人によって見え方、捉え方が違ってくる可能性があるよ、ということ。
で、こっからが面白い。

It is named for Akira Kurosawa's film Rashomon, in which a crime witnessed by four individuals is described in four mutually contradictory ways. The film is based on two short stories by Ryūnosuke Akutagawa, "Rashōmon" (for the setting) and "Yabu no naka", otherwise known as "In a Grove" (for the story line).

引用:Rashomon Effect (21 November 2023, at 23:06 (UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Plagiarism

黒澤明の映画「羅生門」(この映画では事件の目撃者4人がそれぞれの視点で事件を語る)にちなんで名付けられた効果であるが、、、実はこの「羅生門」という映画は芥川龍之介の「羅生門」を映画化したのじゃなくて、「薮の中」という小説がもとになっている。。。ってややこしいw。


さらに、こんな情報もあります。
本作(黒澤明の映画「羅生門」)は、1951年(昭和26年)のヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、黒澤明や日本映画が世界に紹介されるきっかけとなった。同映画祭での受賞は急遽決定したものであり、授賞式ではその場に偶然居合わせた無関係の東洋人がトロフィーを受け取る代役を務めた。この姿は写真報道され、この無関係の東洋人が黒沢本人であるとの誤解を招いた。

無関係の東洋人って、、、。すごい裏話だ。。。
全然ジョブズの自伝と関係ない話になったが、それはそれでおもしろい。