最近読んだ本はこれ。
「人間は自尊心の塊です。人間は、他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従います。だから、人を動かすのに命令してはいけません。自分で思いつかせればいいのです」by デール・カーネギー
このカーネギーのお言葉。これが、この本の大前提となります。
人を動かすには、自分で思いつかせればいい。
え?どうやって?
「いい質問」をすることで! てことです。
質問の6つの力
著者いわく、質問には6つの力があり、それは
- 思いのままに情報を得る
- 人に好かれる
- 人をその気にさせる
- 人を育てる
- 議論に強くなる
- 自分をコントロールする
というものです。めちゃくちゃいいことだらけですよね。
駄目な質問
その質問の力をさらに活かすためには「いい質問」に昇華せねばなりません。
以下のような質問は「駄目な質問」となりますので注意が必要です。
- 「なぜ」という質問は、「なぜなら・・・」と答える必要があり、相手にとっては答えに窮する可能性もあるため、言い換えよう。
ex) なぜ怒っているの? → 何が気に入らないの?
- ノー・アンサー・クエスチョン
ex) 何回言えばわかるの? → 何回かなんてわかりません。。。
- 誤導尋問
こちらは駄目な質問でもあり、反面、議論での武器にもなり得るものです。
詳しくは本書で。
いい質問
では「いい質問」とはなにか?
まず、人が動こうと「その気」になる理由は、以下の2つです。
- 自尊心を満足させるために動く
- 自尊心が傷つくのを回避するために動く
人は、まず「感情」が動き、その後「理性」が働く。
質問により、感情を動かし、理性を働かせれば、人は動くのです!
詳しくは本書で! なんですが、ちょっと例示を。
決断を迫りたいときは、選択肢を絞ってあげると、「自分で決断した!」と感じられるので喜んで選ぶそうです。
ex) レストランでのワイン選び
客「ワインが飲みたいんだけど、おすすめは?」
店員「これなんかどうですか」
→こうなると、選択肢がないので言われるままであり、客はそれを嫌う。
正しくは、
客「ワインが飲みたいんだけど、おすすめは?」
店員「これなんかおすすめですが、他にもこれとこれがあります」
本斬り
その他、「議論で負けない質問」というものや「誤導質問」「部下を育てる上司になるための方策」「自分を変えるいい質問」などがあり、非常に読み応えのある本です。
何より「議論で負けない質問」というものが自分の中で、ぽんと手を叩きたくなるぐらい腑に落ちた!
なぜなら、自分も無意識のうちにそれを利用していたから!
そうなんだよねえ。そうすると議論では強いよね。。。
読了するのにそれほど時間はかかりませんが、中身は非常に濃い本だと思います。
何よりも、そもそも人は他人の言葉で動かない。叱られたり、怒鳴られたり、指示されたりしても動かない。この原則を知ってもらいたい。
それは子供でも、大人でも一緒。自分で動いてもらうしかない。
そのためにはどうするか。いい質問をして、気づいてもらおう!てことです。
ということでこの本の評価は「買うべし!」。以上。
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