50歳からのストラグル

もう結構年を重ねたなー、って言いながら、行政書士試験2024、TOEICなどなど頑張ります。くしゃエロ族の末裔です。

読書【「いい質問」が人を動かす】は本当にいい

最近読んだ本はこれ。 

「いい質問」が人を動かす

「いい質問」が人を動かす

  • 作者:谷原 誠
  • 発売日: 2016/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
「人間は自尊心の塊です。人間は、他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従います。だから、人を動かすのに命令してはいけません。自分で思いつかせればいいのです」

このカーネギーのお言葉。これが、この本の大前提となります。

人を動かすには、自分で思いつかせればいい。

え?どうやって?
「いい質問」をすることで!  てことです。
 

質問の6つの力

著者いわく、質問には6つの力があり、それは
  1. 思いのままに情報を得る
  2. 人に好かれる
  3. 人をその気にさせる
  4. 人を育てる
  5. 議論に強くなる
  6. 自分をコントロールする
というものです。めちゃくちゃいいことだらけですよね。
 

駄目な質問

その質問の力をさらに活かすためには「いい質問」に昇華せねばなりません。
以下のような質問は「駄目な質問」となりますので注意が必要です。
  • 「なぜ」という質問は、「なぜなら・・・」と答える必要があり、相手にとっては答えに窮する可能性もあるため、言い換えよう。
  ex) なぜ怒っているの? → 何が気に入らないの?
 
  • ノー・アンサー・クエスチョン 
  ex) 何回言えばわかるの? → 何回かなんてわかりません。。。
 
  • 誤導尋問
  こちらは駄目な質問でもあり、反面、議論での武器にもなり得るものです。
  詳しくは本書で。
 

いい質問

では「いい質問」とはなにか?
まず、人が動こうと「その気」になる理由は、以下の2つです。
  • 自尊心を満足させるために動く
  • 自尊心が傷つくのを回避するために動く
人は、まず「感情」が動き、その後「理性」が働く。
質問により、感情を動かし、理性を働かせれば、人は動くのです!
詳しくは本書で! なんですが、ちょっと例示を。
決断を迫りたいときは、選択肢を絞ってあげると、「自分で決断した!」と感じられるので喜んで選ぶそうです。
 
ex) レストランでのワイン選び
客「ワインが飲みたいんだけど、おすすめは?」
店員「これなんかどうですか」
→こうなると、選択肢がないので言われるままであり、客はそれを嫌う。
 
正しくは、 
客「ワインが飲みたいんだけど、おすすめは?」
店員「これなんかおすすめですが、他にもこれとこれがあります」
 

 本斬り

その他、「議論で負けない質問」というものや「誤導質問」「部下を育てる上司になるための方策」「自分を変えるいい質問」などがあり、非常に読み応えのある本です。

何より「議論で負けない質問」というものが自分の中で、ぽんと手を叩きたくなるぐらい腑に落ちた!

なぜなら、自分も無意識のうちにそれを利用していたから!

そうなんだよねえ。そうすると議論では強いよね。。。

 

読了するのにそれほど時間はかかりませんが、中身は非常に濃い本だと思います。

何よりも、そもそも人は他人の言葉で動かない。叱られたり、怒鳴られたり、指示されたりしても動かない。この原則を知ってもらいたい。

それは子供でも、大人でも一緒。自分で動いてもらうしかない。

そのためにはどうするか。いい質問をして、気づいてもらおう!てことです。

 

ということでこの本の評価は「買うべし!」。以上。

[rakuten:book:18205888:detail]