本作の舞台は、子供の連続失踪事件が起きているコロラド州のとある町。気が小さく独り立ちできない少年フィニー(メイソン・テムズ)は、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという黒風船を持った男(イーサン・ホーク)に出くわす。「マジック見るかい?」の一言を発したかと思うと、フィニーは黒いバンに無理やり押し込まれ、気が付いた時には地下室に閉じ込められていた。
壁に囲まれたその部屋には鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして「断線している黒電話」。だが、その断線しているはずの電話のベルが突如鳴り響く・・・!それは、この部屋の恐怖と真実を知る”死者からのメッセージ”だった!一方、妹のグウェン(マデリーン・マックグロウ)は兄の失踪に関する不思議な予知夢を見たという。夢の記憶を頼りに、必死に兄の行方を探し始める―
引用:Filimarks 作品紹介ページ より
てことで、またまた私の大好きな「90分程度のちょうどいい映画」をアマゾンプライムビデオにて鑑賞(=104分)。
原題は「The Black Phone」で、そのまんまですね。
ホラー映画ははじめの日常の描写が大事
ホラー映画って昔よく見ていました。
とか。だいたいこういうホラー映画って
うら若き男女たちがキャンプにいって、キャピキャピ楽しんでいたら(エロシーンもあり)、一転して殺人鬼に襲われる
という王道パターンがありますね。
そうです!
「日常の楽しさから恐怖のどん底に叩き込む落差が大きければ大きいほど、ホラー映画は面白い」
のであります。
そういう意味では、この映画も、主人公フィニーと妹のグウェンは、ちょっと難ありなお父さんがいますが、普通に生活をしていて、一瞬、スクールものの映画か? と思わせる展開が序盤にあるため、ちゃんと王道を踏んでいるのがわかります。
そこに忍び寄ってくるのは「子供の連続失踪事件」という恐怖。
当然のごとく、主人公フィニーも連れ去られてしまいます。
電話の持つ独特の恐怖
囚われたフィニーは逃げることができるのか? というこの一点が本作の肝です。
勉強の合間の娯楽として、今までにないくらいかるーい気持ちで見ましたが、ハラハラドキドキするし、見入ってしまいました。
見終わってみると、
- もう少しここ深掘りしてくれればなー とか、
- イーサン・ホークいたのかよ! とか、
突っ込みたいところはいろいろ出てくるのですが、見ている間は、まったくそんなこと気にならず、ドはまりしてしまいました。まじでおすすめです。
監禁部屋にある黒電話が重要な鍵となり、主人公の成長に一役買うのですが、この映画を見て、昔の記憶を思い出しました。
私が小さかった頃は、家に黒電話があって、家にかかってきた電話を取ることをお手伝いとしてやらされていましたが、ちょっと恐怖だったんです。
当たり前だけれど、誰からの電話かわからない
理由はこれです。いまは携帯電話がありますし、ナンバーディスプレイもありますので、あまりそんなことはないのですが、むかしの悪気のない「オレオレ電話」が恐怖でしたw
俺だよ、俺。◯◯くん(私の名前)、お父さんいる?
誰なんだ、あなたは? 頼むから名乗ってください。
「すいません、どちら様ですか?」と聞けるようになるのは、ずいぶん年をとってからでした。
あとは、こんなの。
あー、◯◯くん。わたし。誰だかわかる? うふ
ここで名前を間違えたら、恋のチャンスを逃してしまううううう!
なんてことに(なったかどうか不明)。
相手が誰なのかがわかっていることって大事なんだなー、と思いましたとさ。
ところで、アマゾンプライムでこの映画を見ることができるのは、あと1週間(執筆時点は2月24日です)らしいので、見たい方はお早めにどうぞ。
なお、アマプラに掲載されていた、この映画のタグは、
- ホラー
- 知性に訴える
- ダーク
- エロティック
とありましたが、
どこがエロティックやねん!
と述べさせていただき、記事を書き終えます。
ご一読ありがとうございました。
↑ もしよろしければ、ポチッとお願いします ↑